過去ブログと半生の振り返り~今後の目標
「過去ブログの運用実績と、それに関わる半生の簡単な振り返り」と「はてなブログを選んだ理由」を通して、今後の目標を定めていく。なお、最初の目標「ブログ開設から1週間とまでは言わないが、3日程度は連続で更新する」は、ただの1日も達成されることなく、この記事は4月4日、3日「ぶりに」更新されている。締め切りがあるわけでもなし、無理して間に合わせるより、質より量で書きたいときに書けばいいよね……とか、少しでも思ってるところが甘いんですよ、わたし。
初代:FC2ブログ(2005/07 - 2014/04/13)
http://bermuda.blog18.fc2.com/
2009年に一回リセットしているものの、サルベージしたログによれば、開設時期は2005年頃。2000年以降は毎年平成仮面ライダー作品のどれかが20周年だとか、2001年のデジモンテイマーズ放送から20周年だとか、思い出深い作品が大台で祝われているのを見ていて、歳を取ったなぁ、と思っていたけれど、自分がブログを書き始めた2005年も、今から遡れば16年前。断絶させずに継続していたら、自分もブログの周年を祝う機会があったのかもしれない。
初めて開設したブログということで、開設に至った背景、生い立ちも簡単に振り返っておく。
自分が生まれ育った1990年代後半〜2000年代前半は、漫画・アニメ・ゲームといった文化が2021年現在ほど一般ではなく、自分のようにそういった趣味嗜好の持ち主は、いじめの対象になることが珍しくなかったと思う。だからインターネットは、自分の好きなアニメ作品だとかについて語り合ったりするだけではなく、現実逃避、いいや、自分の中では、ネットこそが真の「リアル」だった。ブログを開設するよりも前にオフ会に行った記憶まであるので、間違いない*1。
フィギュアやプラモデル(ガンプラ)といったおもちゃ・グッズの収集趣味も当時からあったので*2、掲示板やチャットへ書き込むだけでは飽き足らず、コレクションの写真を掲載するなど自分自身を発信していく方向にシフトしていくのも、必然だった。ジオシティーズに直打ちHTMLをFTPでアップロードだってやっていたし、HTMLの自由度がありながらブラウザ上で投稿や管理もできる、ブログというサービスがリリースされたことは、革新的に感じていたと思う。
しかし、当時の自分のブログでは「横」のつながりが薄く、新しい交友関係の構築には、なかなか至らなかったと思う。FTPから解放されたブログの利便性に甘えてしまったのか、リアルな居場所を求めてしまった故か、もっと根本的に精神が未成熟だったからか。本当に日記レベル、具体的には学校の行事が面倒だとか、冬休みの宿題の進捗だとかまで垂れ流しにしていて、コンテンツとして魅力あるものが提供できていたとは、とても言えない*3。目を引くような文章も画像もない、生産性・創作性のあることをしてこなかった。ブログ開設から一年間使っていた「グダグダと、ダラダラと。」という名前は、まさにその通りで、恥ずべきことだ。
それから2009年のリセットに至った原因は、大きく分けて二つ。
一つは、当時まだ招待制だったmixiへの参加。結局のところ、何らかのコミュニティに属し交流したいと考えていた当時の自分にとっては、独自のブログよりも、あちらの方が心地よかったのだろう。スマートフォンがまだ普及していなかった当時としては、ガラケー向けの整備が行き届いていたのも助かった。
もう一つは、Twitterへの登録。mixiのマイミク=Twitterで言えば相互フォローが強制されるような関係に疲れを感じ始めた2009年ごろ、ちょうど流行の兆しを見せていて、当時プレイしていたオンラインゲーム「武装神姫BATTLE RONDO(バトルロンド/バトロン)」で既に知り合っていた知人も同時期に登録したり、Twitter上でも「武装神姫」に加えて、Twitter登録から間もなく製作が発表された「アルトネリコ3」の話題をきっかけにして、早い段階で交流関係の構築に成功したのは、幸運だったと思う。
以降は2010年代から現在まで、Twitterを主要メディアとしつつも、たまに大量の画像や長文を貼り付けるためにブログは併用していたものの、2014年頃から「(訴訟逃れのための)ペーパーカンパニー疑惑」、「FC2ライブ」「FC2動画」に代表される問題の数々、配信者や経営陣の逮捕や捜索(wikipedia)といったネガティブなイメージ、不信感が爆発的に増加。その結果、FC2ブログからの引っ越しを決行。以降は当時の「バトロン」プレイ日記や、新ブログのファイル容量の制限回避(後述)など、予備としての運用に留まる。
二代目:忍者ブログ(2014/10/13 - 2017/12/10)
忍者ツールズのサービスのひとつ、忍者ブログに引っ越し。忍者ツールズは2000年前半、当時としては珍しかった「アクセス解析」や「アクセスブロック」などを提供しており、同じアカウントで利用できたから、というのが決め手だった。会社名もさることながら、ブログで選べるドメイン名にも遊び心があるのは(そこだけは今でも)良いところだと思っている。
イベント参加レポートのように、Twitterで書くには長いものをまとめるなどの目的で利用していたものの、正直に言って当時から不満のある環境だった。
「執筆記事のプレビュー表示」が常に新しいタブで開かれて無限に増えていくという貧弱な編集機能でやる気を削がれる上、アップロードできるファイル容量が無料版では全体・通算で500MBという致命的に低い上限だったことを見落としていた。容量の余裕を作るために、初代ブログへ一部の記事を移植・保管までしていたほどだ。更に今となっては、スマートフォンでも1000万画素越え・1枚5MB強の写真も撮影できる。常に最高画質で掲載するわけではないとはいえ、このような仕様は現代には適していない。有料版なら3GBを謳っているものの、FC2は2012年時点でさえ「無料版は2GBを10GBに、有料版は10GBを無制限に増量」と打ち出している。
ファイル容量の問題に限らず、全体的なサポート体制、会社の運営状況にも危機感を抱いた。Google ChromeがSSL接続非対応のサイトへ接続すると警告を表示するようになったのは2018年7月のことだが、忍者ブログがSSL化に対応したのは2020年1月、なんと去年のことで、しかも有料プラン用の独自ドメインではSSL非対応という有様だ。その後も続けて同年2月には、8サービスの終了を予告しており、ブログも同様に終了するのは、もはや時間の問題だと思う。
サービス側の問題を多く取り上げたが、自分自身にも問題があった。二代目ブログの更新を停止した2017年には、スマートフォン向けゲーム「拡張少女系トライナリー」「マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝」がほぼ同時に配信を開始して、既にプレイしていた「Fate/Grand Order」とあわせて、最盛期は三本を掛け持ち。なまじ「ログイン勢」にもなれず「デイリーミッション」をノルマ的に消化しようとした結果、睡眠時間を削ってでもゲームを遊ぶ本末転倒ぶりで、ゲームの感想などを書いている暇など、当然なかった。
その後、紆余曲折を経て「マギレコ」の一極集中に落ち着いたものの、初めて自分が二次創作を制作・発表しようと思ったほど熱中している作品にも関わらず、日々のプレイをTwitterのごく短い言葉で完結させてしまっていて、イベントを見直したり、感想をまとめる機会を作ってこなかった。いつか来てしまうであろうサービスの終了を迎えたときに、それを振り返る方法がない。「バトロン」のプレイ日記を毎日のように書いていた、あの頃の情熱はどこにいってしまったのだろうか。いつ頃からか、そんな思いを抱き始めた。トライナリーのことなら「なぜトライナリーは終了したのか(なぜわたしはイベントにまで参加したトライナリーで終了より早く脱落したのか)」という記事でなら、書くかもね……。
三代目:はてなブログを選んだ理由
アドレスがきれい
絶対条件として、アドレスはサブドメイン、"XXX.example.com" (helter-skelter.hatenablog.com)の書式であること。
サブディレクトリ、"example.com/XXX"というスラッシュ以下で区切られた書式は、「自分が下」の関係、自分のものではないことが見るからに明らかで、好ましくない。独自とは言わないまでも、見かけぐらいはそれらしくしておきたかった。
独自ドメインは、取るだけなら年6000円=月500円程度で済むが、そのドメインを使うために、はてなブログなら有料のProプランが必要。それは2年のまとめ契約で割り引いてようやく14400円=月600円、総月額1100円×24ヶ月となる*4。
ブログ自体を完全な独自に、サーバのレンタル・プラグインの導入に切り替えるのも、費用や労力が未知数。十数年間ずっとレンタルサービスに頼り切ってきた残念な素人に、今すぐこれができるわけもなかった。
はてなはサブドメインが使われている上で、ブログ内で使われるアドレス、URLもきれいだった。
年月別アーカイブは"archive/yyyy/mm(m)" (archive/2021/4)
パーマリンクは"entry/yyyy/mm/dd/hhmmss" (entry/2021/04/01/235943)
命名規則がはっきりしているし、パーマリンクは数字だけが使われていて、見た目もやさしい。"entry/任意の文字列"にカスタマイズも可能だし、年月別アーカイブは直打ちでもいけそうなわかりやすさが気に入った。
その点、noteは論外だった。サブディレクトリ型のアドレスな上、パーマリンクに英数字が入り乱れて醜く、月別アーカイブすらないこともついさっき知った。とは言っても、あちらはマガジン、テーマに沿った連載などが目的であって、ブログ・日記としての使い方に寄せていないだけの話なのかもしれない。ただし、それならそれで、(4月6日:よく見たら月別アーカイブありました、ごめんなさい。まあ、それだけの話ではないので……。)パーマリンクは自由に命名できる方が良いのではないか、と思う。
コンプライアンスが保たれている(と、信じている)
はてなは「カクヨム」や出版社向けの電子書籍ビューワの開発・提供といった実績が数多くある、東証マザーズの上場企業である。企業イメージ保守のためにも、相応のコンプライアンス遵守意識が保たれている……と、信じている。本当は「はてな匿名ダイアリー(増田)」の治安の悪さを野放しにしているのが気に入らないけれど「個人的な主義主張と相容れない」ぐらいのことなので「他よりはマシ」と妥協した。
この点においても、noteは論外だった*5。2020年の散発的な不祥事(wikipedia)と、不可解で不誠実な対応・声明、その他諸問題もほとんどが解決に至っておらず、信用に値しないと判断した。
IPアドレス漏洩に関するnoteの対応に疑問を感じ退会しました。 | Amadoc Insight
なお書きの「一般的なIPアドレスから、個人情報を特定することはできません。」という部分で、今回の情報漏洩による影響は軽微であるということを主張したいかのように感じました。IPアドレス単体で個人を特定することはできないかもしれませんが、他の複数の情報と組み合わせることで個人を特定できる可能性があります。この文章からは個人の情報の重要性に関する意識の低さや自己保身の意図を感じてしまいました。
誹謗中傷への対応はやはり個人同士の問題であり、note社が介入することは不自然ですが、1ユーザーのみに対して支援を表明するという点にも疑問を感じざるを得ません。企業なので、特定ユーザーを優先的に支援することはおかしくはありませんが、それを誰もが閲覧可能なSNS上で表明する必要性がわかりません。IPアドレスの漏洩の被害を受けたのは他のユーザーも同じであるのに特定ユーザーを支援することを表明するのは、あまりにも不誠実のように感じました。
実はcakesだけではない 私が知ってるnoteの問題点まとめ - TOMOKO OOSUKI
それともう一つ、 ライブドアブログ(livedoor Blog)も除外した。情報の信憑性や出典・著作権に問題のある、いわゆる「まとめサイト」を多く擁し、特に「ゲハブログ」とも呼ばれる2件の某ブログを、2020年時点においても「ライブドアブログ OF THE YEAR」として表彰、公認している姿勢は、看過できない。
今後の目標
読み物になるブログを継続する
総じてエッセイ・コラム・レビューといった「読み物」レベルの維持、そして更新の継続・安定化を目指す。
あえて言うほどのことでもないけれど、十代の少年だった時分ではあるまいし、日々の生活を垂れ流しにするだけの、チラシの裏で十分なブログにはしない。Twitterがそれになっていると言えば、それはそう。「一年の振り返りと反省、来年の目標」のように、せめて自分のためになる「オチ」を付けておく。
今注力している「マギレコ」では、おおむね2週間に1回のペースでストーリー付きイベントを配信していて、題材・ネタに事欠くような状況とは縁遠い。サービス終了までにまとまった感想を言葉にできないのではないか?という焦燥感を憶えたのも、きっかけの一つであって、その他にも家庭用ゲームのプレイ日記・PSトロフィーの獲得記録だとか、書き留めたい題材は、まだまだある。
成り立ちを振り返る中で、初代ブログ開設が2005年であった事実も再認識した。今度は「周年」を祝える程度に、一定周期の更新を継続したい。長期的に活動しているのに、もったいない。
ブログの独立を目指して勉強
リンクの命名規則にすら強くこだわる上に不祥事も許せないという、不寛容に手足が生えたような人間性で、はてなでさえ「増田」に思うところがあるという爆弾持ち。真に安寧を得るには、やはり独立した方が手っ取り早いと思う。
本業とはあまり関係のない方面の技術で、独自に勉強する時間と意欲を保つ自信は、正直ないけれど……野望レベルの目標として、書くだけ書いておく。という逃げ道を作っているところがもう既にダメ。Proで利用する想定で、ドメインだけ取っておけばいいのか……?